2階・軒下のハチの巣はどう頼む?高所料金を比べる前に確認したい足場と作業範囲
2階や軒下のハチの巣を業者へ頼む前に確認したい、高さ・足場・到達方法を解説。公式の追加料金例と、巣の撤去・回収・復旧、施工後の対応範囲を整理します。
2階や高い軒下のハチの巣を依頼するときは、巣の高さだけでなく、どこから作業できるかを伝えます。同じ2階でも、ベランダから届く場合と、地面からはしごや作業車を使う場合では条件が変わります。自分で屋根や脚立に上って測らず、安全な場所から建物全体と巣の位置を撮って相談しましょう。
高所作業の追加料金は、基本の駆除料金とは別に設定されることがあります。この記事では、見積もりの前に伝える情報と、巣の撤去・復旧・施工後の対応までの確認方法を整理します。
「2階にある」だけでは、高所料金は決まらない
巣の高さ、作業者が立つ場所、そこまでの経路を分けると、見積もりの条件が伝わります。
電話で「2階の巣です」と伝えても、相手は地面から長いはしごを掛ける現場を想像しているかもしれません。実際はベランダから作業できる場所かもしれず、逆に窓から見えるだけで足場のない場所かもしれません。階数と作業方法は、別の情報として伝えます。
料金表にも、足場による違いがある
蜂駆除くるみの公式料金表には、1階の軒下で脚立を使う場合、1階の屋根から2階の軒下へ対応する場合、2階軒下相当の約5mの高さへ対応する場合が分けて掲載されています。同社の2階ベランダの事例では、直接作業できる場合と、下の屋根やはしごを経由する場合で高所費用の扱いが違います。
| 蜂駆除くるみの掲載例 | 掲載されている追加料金 | 読み取れる条件 |
|---|---|---|
| 1階軒下など、脚立による作業 | 5,000円〜・税別 | 「1階」でも機材を使う作業の加算例がある |
| 1階の屋根から2階軒下など | 10,000円〜・税別 | 2階の巣へ、どこから到達するかで区分される |
| 2階軒下相当の約5mの高所など | 20,000円〜・税別 | 約5mの高さに対応する加算例 |
2026年10月8日に確認した一社の掲載例で、地域の相場や自宅の確定料金ではありません。基本の駆除費用、巣の大きさ、出張等の条件は別に確認します。表の追加料金だけを合計額として考えないでください。
写真は、巣のアップだけで終わらせない
遠くから撮れる場合は、巣と窓、ベランダ、地面の位置関係が分かる写真が役立ちます。拡大写真だけだと、作業者が立てる場所や機材の置き場を判断しにくくなります。撮影のために巣へ近づいたり、手すりから身を乗り出したりする必要はありません。
高さが分からないときは、分からないまま伝えます。「約5mだと思う」などの推測を見積もりの確定条件にせず、業者が現地で確認する項目として残しておきましょう。
高所料金は、機材・人員・現場条件を分けて読む
「高所作業一式」に何が入るかを聞き、追加項目の重なりと変更条件を確認します。
業者の料金表を見ると、高さ、脚立、はしご、高所作業車、特殊作業など、似た言葉が並ぶことがあります。これらをすべて足すのか、どれか一つを適用するのかは、掲載項目だけでは分からない場合があります。
足し算する前に、どの項目が適用されるかを聞く
BESTのハチ駆除料金表では、基本料金と別に、はしごや脚立、高さ、作業車などの項目が掲載されています。ハチ王も、巣の状況に応じた特殊作業や追加機材・人員の費用を案内しています。掲載された下限の数字だけでは、現場の総額は決まりません。
| 見積もりの項目 | 確認したいこと | 避けたい行き違い |
|---|---|---|
| 高さによる加算 | 地面からか、作業者の足元からか | ベランダから届くのに地面基準と思い込む |
| はしご・脚立 | 高所加算に含むか、別に加算するか | 同じ作業を別項目として二重に想像する |
| 高所作業車 | 車両・運搬・作業員・使用時間の範囲 | 車両代だけを工事全体の費用と考える |
| 追加作業員 | 必要な理由と人数 | 当日になって人員費が増える |
| 現地で方法を変更 | 変更理由、再見積もり、作業前の合意 | 説明のないまま別の方法に進む |
大阪市の2026年度のハチ駆除委託仕様でも、通常の機材負担と、特別に必要となる高所作業車等の使用・経費の協議が分けられています。これは同市と受託者の契約条件であり、一般家庭に同じ負担区分が適用されるという意味ではありません。公的な発注でも、特殊機材を別に確認する点は参考になります。
車両を置けるかで、選べる方法が変わる
家の前に車が入れるか、庭へ機材を運べるか、隣地からの作業を想定していないかも確認します。道路の幅や電線の位置を自分で測りに近づく必要はなく、分かる範囲の写真や住所で相談し、必要な調査は業者に任せます。
隣地や共用部分を使う案が出たら、誰が管理者と調整するかを決めます。住人が使ってよいと思っていても、業者の機材や車両を置けるとは限りません。許可が取れていない場所を使う前提で日程を確定しないようにします。
巣に届くことと、撤去まで終わることは別
ハチの処理、巣の取り外し、持ち帰り、建物の復旧をそれぞれ見積もりで確認します。
高所作業の説明に納得しても、何をもって作業完了とするかが曖昧だと、後で「巣が残っている」と困ることがあります。特に壁の中や屋根の隙間など、外から巣の全体が見えない場合は、処理と撤去の範囲を分けて聞きましょう。
完了時の状態を、場所ごとに合わせる
「駆除に対応できます」という返答だけで、外壁を開けて元どおりに直す作業や、取り外した巣の処分まで含まれるとは限りません。対応可能な作業と、今回の見積もりに入っている作業は別です。
| 作業の段階 | 事前に合わせる内容 |
|---|---|
| ハチへの処理 | 対象の種類・位置と、今回対応する範囲 |
| 巣の取り外し | 取れる見込み、残る部分がある場合の説明 |
| 回収・処分 | 取り外した巣や落下物を誰が片付けるか |
| 建物の開口・復旧 | 必要性、担当、追加料金、元へ戻す範囲 |
| 作業後の確認 | 写真で説明する箇所と、住人が近づかない場所 |
業者が高所の写真を撮って説明してくれるかも聞くとよいでしょう。依頼者が上って確認する必要をなくし、手の届かない場所に何が残っているかを把握できます。写真があること自体を保証とみなさず、説明と施工範囲が一致しているかを確かめます。
巣が見えない場合は、最初から撤去方法を決めつけない
軒の隙間にハチが出入りしていても、そこが巣の全体ではないことがあります。入口を見つけたという情報と、巣の位置を確認したという情報を分けて伝えます。先に塞いだり壊したりせず、現地調査で分かることと、開けないと分からないことを業者に説明してもらいます。
賃貸住宅なら、建物の一部を開ける可能性がある段階で、管理会社や所有者へ相談します。共用廊下や外壁の場合も同様です。料金だけで決めず、施工を決められる人と復旧の責任を合わせることで、途中で作業が止まる行き違いを減らせます。
当日と施工後の立入り・再対応まで決めておく
作業場所へ近づかない範囲と、後からハチを見たときの連絡方法を確認します。
作業中は、家族や近隣の人が巣の下や機材の周囲へ入らないよう、業者と動線を相談します。自宅の玄関前が作業範囲に入るなら、外出や帰宅の予定も先に伝えておきます。
当日の打ち合わせは、四つに絞る
順番に確認すること
- 家族が使う出入口と、立ち入らない範囲を確認する。
- 車や洗濯物など、移す必要がある物を確認する。
- 予定の作業方法が変わる場合の連絡と見積もりを確認する。
- 終了時に、施工写真・残る物・再対応の条件を受け取る。
洗濯物や車を動かす場合も、巣に近づかないと作業できないなら自分で取りに行かず相談します。「作業前に片付けておいてください」と言われた物について、安全に動かせない事情を伝えて構いません。
戻ってきたハチと、新しい巣の保証を区別する
ハチ王の料金ページでは、一定範囲・期間の新しい巣に関する保証と、戻りバチの扱いが分けられています。保証期間が書かれていても、その間に見たハチすべてが無料対応の対象になるとは限りません。
大阪市の委託仕様にも、駆除後の戻りバチについて依頼者へ説明する内容があります。ただし、その仕様を民間業者の保証内容には当てはまりません。契約先から、自宅で守る立入りの案内と連絡方法を受け取ることが必要です。
施工後も確認のために高所へ上らず、見える範囲の日時・場所・写真を伝えます。高い巣を依頼するときは、分かる範囲の位置を伝え、到達方法と完了時の状態を業者と確認しましょう。
害虫対策や業者選びの疑問を、公的機関の資料や事業者の案内をもとに、暮らしの言葉でお届けします。
参考資料・編集について
以下の資料を参考に、編集部が家庭向けに構成・執筆しました。写真・イラストはイメージで、図解は本文の要点をまとめたものです。
- 蜂駆除くるみ「料金」
- BEST「ハチ駆除料金」
- ハチ王「料金」
- 大阪市「令和8年度ハチ駆除業務委託仕様」


