入居前のゴキブリ対策は何から?引っ越し前後の5ステップ
新居ではゴキブリを見たくない。鍵を受け取ってから荷物を運ぶまでに、何を見て、どんな仕事を頼めばよいか。空室のチェック、薬剤とすき間対策の違い、搬入日から逆算する段取りを図解します。
新しい家では、ゴキブリを一度も見ずに暮らしたい。そう思うと、入居前にできる対策を全部済ませたくなりますよね。まずは荷物を入れる前に室内を見て、気になる虫やすき間があれば記録しましょう。薬剤を使うか、設備を直すかは、その後に決められます。
進める順番は、鍵の受け取りと予定の確認、空室のチェック、必要な仕事の相談、作業と入室の確認、荷物の搬入です。何も置いていない今なら、流し台の下や家具を置く場所も見やすくなります。引っ越し当日に慌てないための段取りを、一つずつ整理します。
まず何を決める?鍵の受け取りと搬入日を並べよう
最初に手帳へ書くのは、部屋に入れる日と引っ越し業者が来る日です。その間に、管理会社への相談や現地確認の時間を取れるかを見ます。まだ鍵がなければ、勝手に入室できる前提で駆除を予約せず、不動産会社に立ち入りが可能な日時を聞いてください。
賃貸では、すでに行った清掃や害虫対策があるかも聞いておきましょう。「消毒済み」とだけ言われたときは、何の虫を対象に、どこへ何をしたのかを確かめます。清掃、薬剤での処理、すき間の補修は、それぞれ別の仕事です。重ねて頼む必要があるかを判断できます。
- 鍵を受け取る日:空室を確認できる最初の日。
- 荷物が届く日:家具や家電の設置が始まる日時。
- 作業を頼める日:事前の準備と作業後の確認もできる日時。
「入居の何日前なら必ず間に合う」と一律には決められません。使う製品や作業方法によって、室内に戻れる条件が変わるからです。日程に余裕がなければ、その事情を先に伝え、当日できることと後日に回すことを分けてもらいましょう。
予定を立てるときは、旧居の持ち物を確認する時間も取っておきます。虫を見たことがある家具や家電があれば、荷造り前に外から見える部分を確認し、気になることを駆除の担当者へ伝えましょう。新居の作業日だけを先に決めると、持ち込む物への相談が後回しになってしまいます。
空室のうちに見たい場所は?水回り・出入口・家具の裏
ゴキブリは、暗く狭いすき間や食べ物・水分に近い場所に潜みます。部屋の真ん中だけを眺めるより、流し台の収納や部屋の隅を見ておく方が相談の手がかりになります。黒い点や小さな殻のような物があっても、その場でフンや卵と決めつけず、場所が分かる写真を残してください。
もし見つけたのが羽アリなら、ゴキブリと同じ対策を先に選ばず、虫の種類から確かめます。写真と発見場所を残しておくと、別の調査が必要か相談できます。
| 見る場所 | 残しておきたい情報 |
|---|---|
| 流し台・洗面台の下 | 見える配管周りのすき間、湿りや水漏れ、虫や殻のような物。 |
| 窓・玄関 | 網戸の破れ、閉めたときのすき間、虫を見つけた位置。 |
| 冷蔵庫や棚を置く場所 | 床や壁の際の汚れ・虫の跡。設置すると見えなくなる部分。 |
すき間を見つけても、何でもふさげばよいわけではありません。排水や換気のための穴、設備の点検に必要な部分もあります。配管の中と、配管が壁や床を通る周囲のすき間は区別し、賃貸の補修は管理会社へ相談してから進めます。
くん煙剤は必須?「調査・駆除・補修」を分けて選ぶ
荷物が少ないと準備しやすいからといって、すべての空室に同じ薬剤処理が必要とは限りません。虫を見つけた、以前から出ていたと聞いた、すき間が気になる、といった情報を業者へ伝え、何を確かめるかから相談すると、依頼内容がはっきりします。
| 頼める仕事 | 分けて考えたいこと |
|---|---|
| 調査 | 虫の種類や見つけた場所、潜み場所や入りそうな所を調べる。調べられない所も聞く。 |
| 駆除 | 見つかった虫や状況に合わせて方法を選ぶ。薬剤の種類だけでなく、使う場所を聞く。 |
| すき間の対策・補修 | 調査で見つかった箇所を、設備の働きを妨げない方法で直す。別工事か、管理会社の対応かを整理する。 |
煙や霧で薬剤を広げるくん煙剤を自分で使うなら、製品表示と建物のルールを先に確認します。アース製薬の煙タイプの案内でも、報知器や家財、生き物への準備と、使用後の換気が分けて説明されています。「荷物がないから準備は不要」とは考えないでください。使用時間や設備への対応を別製品の説明から流用しないことも大切です。
たとえば、まだ虫を見ておらず、洗面台下のすき間だけが気になるなら、その場所の確認と補修の相談が出発点になります。反対に、入室するたびに同じ場所で虫を見つけるなら、すき間をふさぐだけで済ませず、室内の状況も調べてもらいたいところです。これは依頼の考え方の例で、実際の作業は確認した結果から決めます。
引っ越し当日に重ねて大丈夫?作業後まで含めた予定の組み方
駆除の予約が取れても、その直後から家具を運び込めるとは限りません。作業後の換気、触ってよい場所の説明、置いた薬剤や器具の確認まで終えてから搬入できるよう、業者と予定を合わせましょう。小さな子どもやペットがいる場合は、家族が戻る時刻も別に確認します。
見積もりでは、調査や訪問の費用、駆除する部屋、補修する箇所、作業後の確認を分けて見ます。「入居前セット」という名前でも、自分が気にしているすき間の工事まで含むとは限りません。何を、どこまで、いくらで頼むかが書かれていれば、他社の提案とも比べやすくなります。
搬入までに希望の作業ができないときは、引っ越し業者へ直前に無理な変更を頼む前に、駆除会社へ状況を説明してください。家具を置いた後でも見られる場所、先に空けておきたい場所が分かれば、荷物の置き方を調整できます。時間がないことを理由に、薬剤の使用時間や換気を短くするのは避けましょう。
たとえば、午前に駆除、午後に荷物搬入を希望していても、その間に必要な換気や確認を終えられるとは限りません。予約の時点で「搬入は午後2時からです。その前に荷物を入れてよい状態になりますか」と聞きます。難しければ作業日か搬入日を見直すか、搬入後に行える方法を相談できます。これは予定を組むための例で、2時までに終わる作業を保証するものではありません。
旧居の荷物も忘れずに。運ぶ前と荷ほどきで気をつけたいこと
ここからは、新居の準備と並行して進める持ち物の確認です。旧居で虫を見ていた家具や家電は、外から見える裏側や下を確認し、汚れを落としてから運びましょう。重い家具を一人で動かしたり、電気製品を分解したりする必要はありません。気になる物は、引っ越しや駆除の担当者へ先に相談します。
使い終わった段ボールを収納として長く積み上げると、隅の様子が見えにくくなります。荷ほどきが済んだ箱は回収日を決めて片づけ、食品や生ごみはふた付きの容器へ。対策した場所を家具でふさいでしまう前に、今後の確認や薬剤の交換に必要な場所も聞いておきましょう。
入居前に目指したいのは、むやみに対策を増やすことより、安心して暮らし始めるための準備を終えることです。気になる場所の記録と搬入日が分かれば、業者にも具体的に相談できます。まずは鍵を受け取ったときに見る場所を、三つだけメモしておきましょう。
害虫対策や業者選びの疑問を、公的機関の資料や事業者の案内をもとに、暮らしの言葉でお届けします。
参考資料・編集について
以下の資料を参考に、編集部が家庭向けに構成・執筆しました。写真・イラストはイメージで、図解は本文の要点をまとめたものです。
- 横浜市「ゴキブリについて」・潜み場所と環境整備/2026年9月28日確認
- アース製薬「くん煙(煙・霧)剤ご使用前の準備と使い方」・煙タイプ/2026年9月28日確認


