羽アリはシロアリ?見分ける3つの特徴と、見つけた日にすること
家の中で羽アリを見つけたら、すぐシロアリと決めつけず、触角・胴・羽の特徴と出た場所を記録しましょう。写真の残し方、見える虫の片づけと巣への対策の違い、床下調査の頼み方を図解します。
窓際に羽のあるアリがいる。もしかして、家の木を食べるシロアリ? そんな不安が浮かんでも、羽アリを見つけただけで家の被害までは分かりません。まずは写真と出た場所を残し、虫の種類を確かめましょう。
見分ける手がかりは、触角、胴のくびれ、羽の大きさの3つです。ただし、つぶれた虫や小さな写真では判断できないこともあります。この記事では、特徴の見方から記録、家の調査を相談するところまでを整理します。見えている虫を片づけることと、家の中の状態を調べることは、別の仕事です。
羽アリ=シロアリではない!見分ける3つの特徴とは?
羽アリは、羽のあるアリを見たときの呼び方で、シロアリにもクロアリの仲間にもいます。日本しろあり対策協会の説明では、触角・胴・羽の形に違いがあります。色だけで「黒いからシロアリではない」と判断せず、体全体の特徴を見てください。
| 見るところ | シロアリの羽アリ | クロアリの羽アリ |
|---|---|---|
| 触角 | 数珠のような形。 | 途中で折れ曲がる形。 |
| 胴のつながり | はっきりしたくびれがない。 | 胴にくびれがある。 |
| 羽 | 前後の羽がほぼ同じ大きさ。 | 前の羽が後ろの羽より大きい。 |
実物では羽が重なったり取れたりして、図のように見えないことがあります。見えなかった特徴を推測で補う必要はありません。撮れた写真や虫を専門家へ見てもらい、分からない場合はそのまま調査へつなげましょう。種類を見分けるために床下へ潜る必要もありません。
仮にシロアリの羽アリでも、その1匹だけで家のどこまで被害があるかは判断できません。外から入った可能性と、建物の近くや内部から出た可能性は分けて考えます。種類の判断と建物の調査を一つにして、不安だけで工事を決めないことが大切です。
全部捨てる前に!写真と「いつ・どこ」を残す方法
落ち着いてできる範囲で、虫の全体が写る写真と、部屋のどこにいたか分かる写真を残します。スマホで無理に拡大しすぎるより、ピントが合う位置で何枚か撮っておくと相談に使いやすくなります。数が多くても全部を数える必要はありません。
- いつ:見つけた日と時間、初めてか、何度か見ているか。
- どこ:部屋・窓・床の際など。出てくる場所を見たか、集まっている所だけか。
- どれくらい:1匹、数匹、たくさんなど、見えた範囲。羽だけが落ちている場合も記録する。
- 虫の姿:全体や羽が写る写真。無理なく残せるなら、虫を少数、容器などに保管して見てもらう。
虫を残すときは素手で触らず、紙などを使って扱い、子どもやペットが触れないようにします。どのように持参・送付すればよいかは相談先へ聞いてください。大量に採集したり、壁の中から取り出したりする必要はありません。
写真と少数の虫を残したら、室内にいる残りの羽アリは掃除機などで片づけられます。アサンテも、調査で見せる虫を残してから、残りを吸い取る方法を紹介しています。掃除機のごみは取扱説明書に従って処理してください。片づいた後も同じ場所から出る場合は、時刻と場所を記録して調査先へ伝えます。
片づけたい気持ちは自然ですが、記録を取る前にすべて捨てると判断の材料がなくなります。また、見える羽アリに殺虫剤をかけたことだけで、巣や建物への対策まで終わったとは言えません。すでに使った場合も隠さず、製品名と使った場所を調査の担当者へ伝えましょう。
窓際の1匹と、床の同じ所から次々に出る場合は違う?
窓際に1匹いたなら、窓を開けていたか、ほかの場所にもいるかを伝えます。同じすき間から何度も出てくるなら、その場所と時刻を伝え、建物の内部を調べる必要があるか相談しましょう。ただし「1匹なら無視してよい」「大量なら家が危険」と、数だけで線を引くことはできません。
| 見つけた状況 | 相談するときに添えること |
|---|---|
| 窓際などに少数いる | 窓の開閉、ほかの場所にもいるか、同じことが続いているか。 |
| 同じすき間から次々に出る | 出た場所と時刻、繰り返すか。塞いだり壊したりせずに伝える。 |
| 羽だけが落ちている | 落ちていた場所と量、虫を見たことがあるか。羽も写真に残す。 |
「この季節だからシロアリではない」と先に除外するのも避けます。羽アリが出る時期は種類や地域によって違います。検索で見た一つの発生時期とずれていても、手元の虫と建物の状態は別に確かめましょう。
賃貸住宅なら、写真と発見場所を管理会社や大家へ共有します。床下を調べる、床や壁を開ける、薬剤を使うといった作業を入居者だけで手配する前に、誰が調査を頼むかを相談してください。集合住宅では、専有部分か共用部分かによって連絡先の確認も必要になります。
調査では何を見てもらう?写真付きの説明を頼もう
調査を頼むときは、虫の種類だけでなく、どこを見て家への影響を確かめるかを聞きます。床下に入れるか、点検口があるかなどで確認できる範囲が変わります。担当者が調べた後には、自分の家のどの場所の写真なのかと合わせて説明してもらいましょう。
アサンテの公式案内では、建物の外回りや床下を調べ、写真を使って結果を説明し、対策と見積もりを提案する流れが示されています。調査・見積もりが無料という案内と、その後の工事まで無料であることは別です。他社へ相談するときも、訪問と調査の費用、契約する前に受け取れる説明を聞けます。
- 確認できたこと:虫の種類、活動の跡、傷んだ所があればその場所。
- 確認できなかったこと:入れない所や見えない部分、追加の調査が必要か。
- 提案する仕事:今ある被害への対策なのか、今後の予防なのか。
- 料金と作業後:施工する場所、工法、点検や保証の条件。
写真に木の傷みが写っていても、その原因や必要な工事の範囲を、自分だけで読み取るのは難しいものです。「これはどこで、何が分かり、なぜこの仕事が必要なのか」と順に説明を受けてください。写真の枚数の多さより、見た事実と提案がつながっているかを大切にします。
駆除を頼む前に、見積もりでそろえたい3つのこと
見積もりでは、調査結果、作業内容、総額の3つをつなげて見ます。シロアリが確認された場所への対策と、見つかっていない場所への予防が混ざっている場合は、分けて説明してもらいましょう。どこまで施工するかが分かれば、会社ごとの提案の違いを比べられます。
木材の補修も提案されたら、シロアリへの対策とは分けて見ます。薬剤などで虫へ対処する仕事と、傷んだ木材を直す仕事は目的が違います。どこをなぜ直すか、駆除と同じ会社が担当するか、それぞれいくらかを確かめてください。補修が必要かは調査結果を踏まえて判断します。
その場ですぐ契約するよう急がされても、分からない項目を残したまま決める必要はありません。調査結果と見積書を受け取り、疑問を聞き直すか、同じ資料で別の会社にも相談できます。保証の年数だけでなく、点検があるか、再発時に何をしてもらえるかもそろえて見てください。
羽アリを見つけたら、まず写真と場所を残し、種類を確かめる。家への影響が気になる場合は、調査で分かったことを説明してもらってから仕事を選ぶ。この順番なら、不安だけで工事を決めずに済みます。
害虫対策や業者選びの疑問を、公的機関の資料や事業者の案内をもとに、暮らしの言葉でお届けします。
参考資料・編集について
以下の資料を参考に、編集部が家庭向けに構成・執筆しました。写真・イラストはイメージで、図解は本文の要点をまとめたものです。
- 日本しろあり対策協会「シロアリの見分け方を教えてください」・形の違い/2026年9月28日確認
- アサンテ「羽アリ」・発見時の対応と種類/2026年9月28日確認
- アサンテ「ご利用の流れ」・調査と説明、見積もり/2026年9月28日確認
- 国民生活センター「害虫・害獣駆除で高額請求」・契約を急がないための確認/2026年9月28日確認
- アサンテ「突然、家の中に羽アリが!? 果たしてその正体は…?」・記録後の片づけ/2026年9月28日確認


