床下に入れない家のシロアリ点検はどうする?調査範囲と施工方法の確認
点検口がない、床下が低い、奥へ進めない場合を分けて相談。公式Q&Aと2026年の泡施工資料から、未確認の場所、追加工事、保証条件を見積もりで確かめる方法を紹介します。
床下に人が入れなくても、調査の相談はできます。まず、入口がないのか、高さが足りないのか、基礎で区切られているのかを確認し、見られる範囲と見られない範囲を分けてもらいます。
薬剤処理ができることと、床下全体を点検できることは別です。新しい工法の説明を受けた場合も、未確認の場所、必要な追加工事、施工後の点検を一緒に聞いてください。
床下に入れない理由によって、調べ方が変わる
アサンテの公式Q&Aは、床下が狭い場合の対応を、現地調査のうえで案内するとしています。家の図面や入口の写真だけで、すべての床下を調べられるとは決まりません。
| 入れない理由 | 調査時に聞くこと |
|---|---|
| 点検口が見つからない | 既存の入口はあるか。新設する必要と場所。 |
| 高さが足りない | 外側や別の入口から見られるか。機器が使えるか。 |
| 基礎などで区切られている | どの部屋の下まで通じ、どこから未確認になるか。 |
| 床下空間がほとんどない | 建物の構造に合う調査・防除方法は何か。 |
人が入れない場所なら、カメラなどを使う方法も候補になります。ただし、入口、障害物、撮影方向によって見える範囲は変わります。「機器を使うので全部見える」と受け取らず、実際に確認した位置を聞きます。
調査報告には「見られなかった場所」も残す
床下の写真が数枚あっても、家全体を見たとは限りません。どの部屋の下を写したかを間取り図と対応させ、撮影できなかった区画は別に残してもらいます。これは編集部が提案する、説明を比べるための記録方法です。
| 報告に残すもの | 読み違えないための確認 |
|---|---|
| 見た区画と入口 | どの入口から、どこまで進めたか。 |
| 写真の位置と向き | 写真がどの部屋・柱・配管の周囲に当たるか。 |
| 未確認の区画 | 見られない理由と、別の調査が必要か。 |
| 見つかったもの・異常 | 虫、シロアリの通り道(蟻道)、木の傷み、漏水などを区別する。 |
未確認の区画は、別の入口や機器で調べられるのか、工事が必要なのかも聞きます。新しい点検口を提案されたら、そこから見えるようになる区画を図面に示してもらいましょう。
未確認の場所を「被害なし」に含めないことが大切です。逆に、見えないから必ず被害があるとも言えません。分かっていることと未確認のことを分ければ、追加調査のための工事が必要かも相談しやすくなります。
泡で施工できても、点検できた範囲は別に確認
ダスキンは2026年4月、人が床下へ潜らずに行う泡状の薬剤施工を発表しています。専用パネルで点検口を覆って泡を送り込み、最も遠い換気口付近へ泡があふれ出る様子で、薬剤の到達を確認する仕組みです。
同社は、「入口が一切なくても、どの構造でも使える」と説明しているわけではありません。また、泡を行き渡らせる工程と、部材の状態を目で点検する工程は違います。自宅への適用可否と調査の範囲は、別々に確認してください。
| 提案された方法 | 先に聞くこと |
|---|---|
| 機器を使った調査 | 撮影できる範囲と、障害物の先の扱い。 |
| 点検口の新設 | 工事の必要性、場所、構造への影響、復旧費。 |
| 人が潜らない施工 | 適用できる構造、薬剤の到達確認、未処理箇所。 |
同社の発表は、一部の店舗で取り扱いがないことも案内しています。新しい工法の名称だけで依頼を決めず、対応店舗に図面や現場を見てもらいましょう。薬剤の施工を家庭でまねるための方法ではありません。
追加工事と保証は、未確認の区画も含めて聞く
点検口を作る場合は、その工事費と防除費を分けます。点検口を一つ増やしても、区切られたすべての床下へ入れるとは限らないため、新設後に見られる範囲を先に聞いてください。
| 契約前の確認 | 書面に残したいこと |
|---|---|
| 調査と施工の範囲 | 未確認・未処理の区画があるか。 |
| 追加工事 | 入口の新設、家具移動、床の復旧の費用。 |
| 定期点検 | 次回も入れない場所をどう確認するか。 |
| 保証 | 未施工部分の扱い、再施工と被害補償の条件。 |
長い保証期間だけでは、自宅のどこまで対応してもらえるかは分かりません。調査報告の間取り図と見積もり・保証書を並べ、同じ範囲を指しているかを確かめてから依頼します。
害虫対策や業者選びの疑問を、公的機関の資料や事業者の案内をもとに、暮らしの言葉でお届けします。
参考資料・編集について
以下の資料を参考に、編集部が家庭向けに構成・執筆しました。写真・イラストはイメージで、図解は本文の要点をまとめたものです。
- アサンテ:Q&A「調査について」・床下が狭い場合(2026年10月3日確認)
- ダスキン:薬剤を泡状にして床下に充満させる新工法、2026年4月1日(2026年10月3日確認)


