シロアリの5年保証は何が対象?再施工・修理費・点検を分けて確認
シロアリの5年保証は内容が一律ではありません。協会Q&Aと2社の公式条件をもとに、再施工、修復補償、定期点検を比較。図面に残す範囲と、期限前にそろえる記録を紹介します。
シロアリの「5年保証」は、5年間どんな被害も無料で直すという意味ではありません。再発した虫を駆除する保証、傷んだ木材などの修理費を補う保証、定期点検を分けて読みましょう。
契約前に見たいのは年数だけでなく、「自宅のどの場所に、何が起きたら、どこまで対応するか」です。保証書と施工範囲の図面を一緒に受け取り、見積書と食い違いがないか確かめます。
再施工・修理費・点検は、それぞれ確認する
日本しろあり対策協会のQ&Aは、保証が再発したシロアリの駆除までの場合もあり、修復費用まで負う場合は上限額が記載されると説明しています。保証書に「再発時に対応」とあっても、柱や床の交換まで含むとは限りません。
| 保証・サービス | 確かめたい内容 |
|---|---|
| 再施工 | 再発を確認する方法、処理する範囲、費用の有無。 |
| 修復補償 | 対象の損傷、上限額、対象外の建物・場所・原因。 |
| 定期点検 | 頻度、無料の範囲、予約方法、受けなかった場合の扱い。 |
再施工を受けられる場合でも、希望した方法で全面処理するとは限りません。同協会は、再施工の方法は業者の判断によるとしています。調査結果と、今回の方法を選んだ理由の説明を受けましょう。
公式案内で分かることと、契約前に聞くことを分ける
2026年9月30日に確認した2社の公式サービスを、保証を読む例として並べます。上限額が大きい順のおすすめではありません。自宅に適用される契約条件は、調査・見積もりで確認します。
| 公式サービス | 公開案内で分かること | 契約前に確かめること |
|---|---|---|
| ダスキン・バリア工法 | 5年保証、年1回の無料点検、条件付きの再サービス。対象物件は一定額まで修復補償。 | 補償の限度額・適用条件。無保証契約は無料点検の対象外。 |
| サニックス・シロアリ消毒 | 5年間・上限1,000万円の保証、保証期間中は年1回の無料点検。各種要件あり。 | 自宅に適用される要件、対象の損傷と範囲、請求時の手順。 |
「上限1,000万円」とあっても、被害が起きたらその金額を一律に受け取れる意味ではありません。まず対象となる建物・被害かを確認し、そのうえで限度額を読みます。公式ページに詳しい条件が載っていなければ、見積もりの段階で保証書の見本を見せてもらいましょう。
駆除費用に、すでに傷んでいる木材の修理が含まれるかも別に確認します。今回必要な補修と、施工後に発生した被害の補償を一つにしないことが、比較の出発点です。
保証の範囲と対象外を、図面に残す
床下へ入れない場所や、増築した部分があるなら、その場所をどう処理し、保証ではどう扱うかを聞きます。「床上はすべて対象外」「浴室はどの会社も保証されない」といった一律の判断はできません。協会の床上再発に関するQ&Aも、会社ごとに内容が違うため保証書を確認するよう案内しています。
| 図面や保証書に残す項目 | 質問の例 |
|---|---|
| 場所 | 玄関・浴室・増築部・床上は、どこまで対象ですか。 |
| 未施工・未確認部分 | 入れない場所はどう処理し、保証ではどう扱いますか。 |
| 対象の虫 | どの種類のシロアリが対象ですか。 |
| 建物の変化 | 雨漏り、漏水、増改築が起きたら、いつ誰へ連絡しますか。 |
アサンテの保証解説は、部分施工、処理できない場所、虫の種類、漏水、施工後の増改築などを、対象外になり得る例として挙げています。これは各社共通の約款ではありません。自宅に当てはまる項目を質問し、回答を書面に残すために使います。
リフォームや配管工事を予定しているときは、工事前にシロアリ施工業者へ知らせます。保証が続く条件、追加処理が必要か、その費用を確認してから工事を進めましょう。
再発時と期限前に、同じ記録を使えるようにする
保証書、施工図面、施工前後の写真、点検報告を一つのフォルダーにまとめます。虫や新しい跡を見つけたら、発見日時と場所を記録し、写真も追加します。保証書に記載された窓口へ早めに連絡してください。別の業者に処理や修理を頼む前に、保証で必要な確認手順を聞きます。
| 時期 | 連絡・保存すること |
|---|---|
| 施工直後 | 保証開始日と終了日、対象範囲、連絡先を確認。 |
| 定期点検後 | 点検した範囲、見られなかった場所、写真と結果を保存。 |
| 虫や被害を発見 | 発見日・場所・写真を伝え、調査と対応の予定を確認。 |
| 保証期限が近づいたら | 点検結果をもとに、再施工の範囲・金額・新しい保証を比較。 |
5年を過ぎた瞬間に被害が出るわけではありません。日本しろあり対策協会はその点を説明したうえで、予防のための再施工を勧めています。期限だけで慌てず、現在の点検結果と次の施工内容を合わせて判断しましょう。
害虫対策や業者選びの疑問を、公的機関の資料や事業者の案内をもとに、暮らしの言葉でお届けします。
参考資料・編集について
以下の資料を参考に、編集部が家庭向けに構成・執筆しました。写真・イラストはイメージで、図解は本文の要点をまとめたものです。
- 日本しろあり対策協会:再施工と修復費用の保証(2026年9月30日確認)
- 日本しろあり対策協会:床上で再発した場合の保証(2026年9月30日確認)
- 日本しろあり対策協会:5年経過後の再施工(2026年9月30日確認)
- ダスキン:バリア工法の保証・修復補償・点検条件(2026年9月30日確認)
- サニックス:シロアリ消毒の保証と点検(2026年9月30日確認)
- アサンテ:保証対象外となり得る条件の解説(2026年9月30日確認)


