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シロアリ対策

浴室のシロアリと水漏れを相談するとき。駆除・修理・リフォームの範囲を分ける

浴室のシロアリと水漏れが気になるときの調査・工事の頼み方。駆除の施工穴補修と漏水修理の違い、リフォーム中の確認、工事後の記録を整理します。

浴室の虫と水漏れを分けて確認を説明する図解
位置関係と作業の役割を示す模式図です。 図解:クラベルカ(AI生成)

浴室や洗面所でシロアリらしい虫を見つけ、水漏れや床の傷みも気になるなら、害虫の調査と水回りの点検を両方相談しましょう。シロアリを処理しても漏水が直るわけではなく、水漏れを直しても虫の処理まで済むとは限りません。

「駆除してから修理」と一律に順番を決めるより、虫・水漏れ・部材の傷みを分けて確かめ、工事を担当する人同士で工程を合わせることが大切です。壁や床を開ける予定があるなら、閉じる前に必要な確認ができるよう、見積もりの段階で伝えます。

虫・水染み・床の傷みを、別々の確認事項にする

水染みだけでシロアリ被害と決めず、虫の有無と水が来る原因を分けて調べてもらいます。

虫・水・木の傷みを分けるを説明する図解図を大きく見る ↗
位置関係と作業の役割を示す模式図です。 図解:クラベルカ(AI生成)

東京都はヤマトシロアリの対策として、雨漏りや水漏れを放置しないことなどを説明しています。ただし、湿った場所なら必ずシロアリがいる、乾いていれば被害がない、という意味ではありません。シロアリには種類による違いがあり、家の状態を見た調査が必要です。

浴室の入口に羽のある虫がいた場合、写真があれば発見場所と一緒に見せます。水染みや床の沈みも、虫の写真とは別に記録してください。確認のために床を強く踏む、木を刺す、床下へ潜るといった調査を、自分でする必要はありません。

気になる状態まず伝える情報調べてもらうこと
羽アリらしい虫が出た発見日、浴室・窓・入口などの位置、撮れた写真虫の種類、活動や被害の跡、調査できる範囲
水染みや濡れがある場所、いつ気づいたか、使用中や使用後の変化給排水や防水など、水が来る原因
床や木部が傷んでいる普段の使用で気づいた異変、過去の修理歴傷みの範囲、補修や交換の必要性
以前に水漏れを直した修理時期、直した場所、残っている報告書過去の跡か現在も続く問題か

この表は相談内容を分けるためのもので、症状から原因を判定する表ではありません。床の傷みを「シロアリが原因」と言い切る前に、腐朽や漏水など、別の確認事項も含めて説明を受けます。

点検写真には、場所と未確認の範囲を添える

床下の写真を受け取ったら、「浴室のどの側か」「洗面所の下まで見たか」「浴室の下そのものは確認できたか」を聞きます。隣の区画から見えた写真と、浴室の下へ入って確認した写真は、調査できた範囲が違います。

タイル張りの浴室などでは、建物の造りによって床下側から十分に見られない場合があります。「周辺に異常なし」と言われた場合も、浴室の内部まで確認済みかを確かめましょう。見られなかった場所は、そのまま未確認として報告に残してもらいます。

駆除の穴を埋める作業と、水漏れ修理は違う

薬剤を注入した穴の補修が含まれていても、既存の漏水や傷んだ土台の修理まで含むとは限りません。

穴埋めと水漏れ修理は別を説明する図解図を大きく見る ↗
位置関係と作業の役割を示す模式図です。 図解:クラベルカ(AI生成)

サニックスはシロアリ防除の説明で、木部へ穴を開けて薬剤を注入した後の木栓処理や、浴室などの床タイルから処理した箇所をセメントなどで補修する方法を案内しています。ここでいう補修は、薬剤処理に伴って開けた穴の扱いです。

これを読んで「浴室の水漏れも直してもらえる」とは判断できません。もともとの配管の不具合や防水の傷み、木材の交換は、内容を別に確かめます。見積書の「補修」という短い言葉には、何を元に戻す仕事かを添えてもらいましょう。

見積もりの仕事目的別に確かめること
シロアリの調査・防除虫の活動や侵入に対処する対象区画、処理方法、未処理の場所
処理のための穴あけ・穴埋め薬剤を届け、施工した穴を補修する仕上がり、タイルなどへの加工の了承
漏水の調査・修理水が漏れる原因を直す給排水・防水などの調査範囲と修理内容
木部の補修・交換傷んだ部材を直す必要な範囲、交換前後の確認、別の専門家の判断
サニックスの掲載条件確認する内容
井戸・池が7m以内床タイルへ穴を開けないと案内。訪問前に位置を伝える
施工でタイル目地に開けた穴セメントで補修。既存の漏水修理を含むかは別確認

サニックスは、井戸・池から一定の距離にある床タイルの穴あけ処理を行わない条件も示しています。今回確認した案内では7m以内が対象です。これは同社の工法の条件で、すべての会社や製品の共通基準ではありません。井戸や池の位置は、処理方法を決める前に伝えます。

作業方法に制約があるときは、「できない」で終わらせず、別の調査方法や処理方法を提案できるか、処理されない範囲が残るかを聞きましょう。井戸や池の位置は、訪問前に担当者へ伝えましょう。

「駆除一式」と「浴室改修一式」を比べない

二つの見積もりで金額が違うときは、先に仕事内容をそろえます。一方が虫の処理だけで、他方が漏水調査や壁の復旧まで含むなら、総額だけを比べても高い理由が分かりません。

担当が複数になる場合は、同じ穴あけや復旧作業をそれぞれ計上していないかも確認します。反対に「相手がやると思っていた」となりやすいのは、解体後の清掃、傷んだ部材の扱い、仕上げ材を戻す作業です。誰の見積もりに入るかを一覧にしておくと、抜けを見つけやすくなります。

費用を了承する前に、調査で分かったことと、開けてみないと分からないことを分けて聞きます。未確認部分について追加費用が出る可能性があるなら、作業を止めて説明を受けるタイミングを決めておきましょう。

リフォームするなら、壁や床を閉じる前の確認を予定に入れる

解体する予定を先に共有し、見えるようになった場所の点検と必要な処理を工程に組み込みます。

閉じる前に確認するを説明する図解図を大きく見る ↗
位置関係と作業の役割を示す模式図です。 図解:クラベルカ(AI生成)

シロアリ1番!は、浴室リフォームで解体した後、土間コンクリートを打つ前にシロアリ防除を組み込む方法を説明しています。部材交換が必要な場合の作業時期も案内されています。浴室が完成してからでは見えない場所を、開いている間に扱う考え方です。

ただし、この記事の順序を自宅の工事へそのまま当てはめる必要はありません。建物の造り、漏水の原因、補修する部材、使う工法によって工程は変わります。建築・設備の担当と害虫担当で、どの段階で誰が確認するかを相談してください。

工事の区切り担当者とそろえる情報
解体前過去の施工・漏水歴、虫が出た場所、まだ見えない範囲
解体して見えるようになったとき被害や傷みの写真、追加調査・工事が必要か
部材交換や防除の前処理対象、交換する部材、作業の前後関係
壁や床を閉じる前必要な確認と処理が終わったか、写真が残っているか
引渡し時漏水修理と防除それぞれの報告、今後の点検方法

短い工事でも、確認すべき区切りを飛ばさないための打合せ用です。施主が床下へ入って点検する代わりに、担当者が撮った写真と説明で確認します。

発見後に、その場で大きな追加工事を決めないために

解体後に初めて傷みが見つかることも想定し、追加工事が必要になった場合の連絡先を一人決めます。写真、追加する仕事、金額、予定への影響を受け取ってから判断できる形にしましょう。

一社へまとめて頼む場合も、シロアリの処理と水漏れ修理の結果を別々に受け取ります。見積もりの窓口が一つであることと、二つの問題が同時に解決したことは同じではありません。どの作業が終わり、どの確認が残っているかが分かる報告を求めます。

今リフォームする予定がない場合は、まず可能な範囲で調べてもらいます。シロアリが気になるという理由だけで浴室全体の交換を決めず、調査結果、確認できない範囲、提案された方法の理由を聞いてから検討しましょう。

工事後に残すのは、虫と水漏れの二つの記録

防除の報告書と漏水修理の報告を分けて保管し、異変に応じた連絡先を残します。

二つの工事記録を残すを説明する図解図を大きく見る ↗
位置関係と作業の役割を示す模式図です。 図解:クラベルカ(AI生成)

工事が終わったら、シロアリの処理場所、使った方法、処理できなかった場所、保証や点検の条件を確認します。水漏れについては、何が原因でどこを直し、修理後に何を確かめたかを設備・工事の担当から聞きます。

壁や床を閉じる前の写真は、後から見えなくなる場所の説明に役立ちます。写真だけを大量に受け取るより、「浴室入口の土台・交換前」「同じ場所・交換後」など位置と工程が分かる形が使いやすいでしょう。撮影を頼む段階で、ほしい資料の形を伝えておきます。

再び気になるとき、どちらへ連絡する?

工事後に虫を見たら、発見場所と日付、撮れた写真を元の防除担当へ伝えます。水染みや濡れが再び出た場合は、漏水修理の担当へ連絡します。両方が重なる、どちらか分からない場合は、両者へ同じ記録を共有して構いません。

シロアリの保証があるから水漏れ修理も無料になる、浴室を新しくしたから防除の点検も不要になる、とは考えないようにしましょう。保証の対象、免責条件、工事後の変更や漏水が起きた際の連絡について、書面で確認します。

順番に確認すること

  1. 防除した範囲と、調べられなかった範囲を報告書で確認する。
  2. 漏水の原因・修理箇所・修理後の確認を別に受け取る。
  3. 隠れる部分の写真を、撮影位置と工程が分かる形で保管する。
  4. 次の点検時期と、虫・水漏れそれぞれの連絡先を控える。

普段の換気や清掃は続けつつ、気になる濡れを「換気不足だから」と自己判断で済ませないことも大切です。浴室の使い方で気づいた変化を伝えれば、再点検の材料になります。一方、確認のためにわざと大量の水をかけたり、床や壁を開けたりすることは避けます。

最初から原因や工法を言い当てる必要はありません。「虫を見た」「ここが濡れる」「以前ここを直した」という情報を分けて伝えることが、必要な調査と工事を選ぶ出発点になります。

クラベルカ編集部

害虫対策や業者選びの疑問を、公的機関の資料や事業者の案内をもとに、暮らしの言葉でお届けします。

参考資料・編集について

以下の資料を参考に、編集部が家庭向けに構成・執筆しました。写真・イラストはイメージで、図解は本文の要点をまとめたものです。

  • 東京都 シロアリ
  • サニックス シロアリ防除
  • シロアリ1番! 浴室リフォームとシロアリ駆除
情報の掲載方針

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